JUDF|スクーバダイビング 指導団体 全日本潜水連盟

一般社団法人全日本潜水連盟
Japan Underwater Diving Federation
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  • 2024.09/10

    湘南オープンウォータースイミング大会 2024大会報告

    「湘南オープンウォータースイミング大会 2024大会」が開催され、10㎞、2.5㎞共に事故もなく無事終了しました。

    昨年の2023大会は10㎞が台風で中止となり逗子湾内での2.5㎞のみを開催。またその前はコロナ禍により大会中止が続き、5年振りの10㎞OWS、そして2.5㎞と両日ともに好天に恵まれた中での開催でした。

    日本のマリンスポーツ発祥の地とされる湘南で、水辺スポーツのベースとなる海洋での水泳をテーマとして企画され、地元の各種マリンスポーツの連携による開催運営を目指して、日本財団/笹川スポーツ財団により開催された本大会は、今年で21回を迎えました。今は日本財団からNPO湘南マリンオーガニゼーションへ運営が引き継がれています。
    JUDFでは運営協力団体として、初回より運営に協力しています(実行委員会構成団体)

    7日は逗子海岸から江の島の目の前の片瀬東浜への10㎞コース。全日本選手権への出場選考レースとなっています。

    JUDFメンバーは朝6時に腰越漁港に集合。ちょうどその時、6時には大会安全委員会が開かれており、開催が決定しました。

    JUDFメンバーは今回ダイバーではなく、腰越よりリタイヤ者搬送船にて、主に無線による海上統括船やその他との連絡役と共にボランティアスタッフ等のリーダー役として従事。

    (今回、(リタイヤ者の)搬送船は3隻配置され、JUDFやボランティアの
    メンバーが乗り込んで、選手の対応にあたります。)

    天候は晴れ、波はそれほど高くなく、海況も問題ない状況。ガード体制はライフセーバー50名弱、PWC13隻、コース設営や海上本部/統轄船などの運営艇:12隻、腰越からの漁船5隻、その他ボランティアは少し減ったもの約300名の方にご協力を頂き、金曜には海岸のビーチクリーンも例年同様に実施しました。2か所の救護所にはドクターと複数の看護師も配置、腰越漁港にも救護テントが置かれナースが配置されました。

    (海上では、ライフセーバーをはじめ、レスキュー艇・水上オートバイ・
    搬送船などが複数配置され、幾重にも安全対策がなされています)

    JUDFメンバーは今回4隻のリタイヤ者搬送の漁船に分乗し、リタイヤ者の収容/搬送・管理/連絡係を担当しました。
    (今回お世話になった搬送船。普段は湘南では有名な「しらす」の漁を
    されているそうです!)

    また同日、海での遠泳チャレンジ「江の島スイムツアー」も片瀬東浜で同時開催。スイムツアーも多くのライフセーバーが周囲をガッチリガードして、中には親子で遠泳を楽しんで頂きました。

    (彼方には江の島が見えます♪)


    (泳者は全員、安全のため、カラーの「フロート」を付けて泳ぎます)


    10㎞は初心者などのチャレンジエントリーを防ぐ為、海洋にて1㎞を20分で泳げる方として条件を厳しくして選手を募集。
    この募集の時点でかなりハードルが高い大会でした。65歳以上は問診票に記載、当日は朝現地救護所内でドクターの問診等でチェック。
    1㎞20分の最初の時間制限を過ぎた方はPWC等で逗子海岸へ戻して強制リタイア手続き。

    (続々と搬送船へと選手たちが搬送されてきます。今大会では体力的な
    リタイヤ者よりも、各チェックポイントでのタイムアップが多い印象です)


    それ以降の3㎞、5㎞、7㎞でのチェックポイントでのリタイヤ者は搬送船に乗船させ、満杯になったら腰越漁港へ搬送し、また現場へ戻る…作業の繰り返し。
    3㎞の時点ではタイムオーバー者が続出、リタイヤ船に収容、同時に3隻とも満員になり、間に合わずに予備の最後尾船にも選手を収容するほどリタイア者続出し急ぎ腰越漁港へ搬送。選手を下船させ、直ちに定位置へ復帰を繰り返す形に。
    10㎞レースは、エントリー254名、受付245名、スタート239名、リタイヤ143名でした。(担当の中村は所用の為現場欠席でしたが、当日朝6時の開催可否を決める安全委員会開催頃から電話とメール(SMS)が始まり、その対応が大会終了まで延々続きました。たまたまスタートとゴールをライブカメラで現地を確認できたので、リアルタイムで問合せや要望に対応できてしまい、殆どリモート対応・後方支援本部でした。本来の仕事は全くできず)

    8日は逗子海岸スタート・ゴールで、逗子湾沖まで泳いで戻るUターンコース。
    人数が多いので8組のウェーブに分けてスタートする形式となり、第1ウェーブはモノフィン、第2ウェーブはビーフィン、…このビーフィンという呼称は聞きなれないかもしてませんが。我々ダイバーにはお馴染みの、普段使っている2枚のフィンをモノフィンに対してこう呼んでいます。

    2.5㎞ではいつもの泳者のコースサポート/緊急時のレスキュー対応要員だけでなく、今回はスタート時に選手を制御する役目も担当。
    スタートが終わったら、直ぐにゴールポイント付近へ移動。コースを外れる選手のフォロー等にあたりました。

    (港へ向かう搬送船にて。体調不良の選手はなく、皆さん実に楽しそうです)

    フィン2.5㎞は78名エントリーし完泳は70名でトップはモノフィンの30分42秒、スイム2.5㎞は556名がエントリーし477名が完泳。トップは36分11秒でした。
    スポーツDJの山本ゆうじ氏が軽快なトークで選手と会場を盛り上げ、表彰式でも司会を担当。逗子市長も来場され、祝辞を述べられた後に表彰式ではプレゼンターとして選手の栄誉を称えました。

    出場選手の中にはベテランのJUDFインストラクター:大谷暁彦さんの名前も。エントリー556名中87位の好成績でスイム2.5㎞を完泳されています。今でも「泳げ!ダイバー!!…と教育されたのを実践していますよ♪」とのことでした(12月の全日本スポーツダイビング室内選手権にも毎回エントリーし、選手として参加されています)

    大谷 暁彦 成績
    エントリー種目:2.5km OWS 男子 STATUS: FINISH  記録:48分34秒7
    年代別順位:26位 /164人中、 男女別順位:75位 /408人中、 距離別順位:87位 /556人中

    https://timesync.jp/shonanows/2024/

    最後になりますが、大会サポートに当たって頂きましたメンバーの皆様ならびにボランティアの皆さま、今年も朝早くからお疲れさまでした。

    来年度も開催予定ですので、ぜひ皆様も大会エントリーと共にスタッフでの協力も宜しくお願い致します。

    ■大会支援 JUDFメンバー(敬称略、順不同)

    小林恵子、倉田秀一、中谷林太郎、田島一樹、田村日出幸、中村雅人

    湘南OWS 大会HP
    http://shonanows.jp/

    文責:担当 中村雅人

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