今年も昨年に続き、5月13日(土)、14日(日)に横浜山下公園で「2023 世界トライアスロン横浜大会」が開催されました。JUDFは14日に行われたエイジクラス、スイム部門でのレスキュー支援を実施しました。
今大会も昨年とほぼ同数の1,440名の参加者がおり、感染症対策がかなり緩和されたこともあって、会場の山下公園周辺では大変多くの出場選手や応援のギャラリーでにぎわっていました。感覚として、人出はすでにコロナ禍前に戻っているように感じました。
大会当日は、ベストとは言えない天候で、朝から雨が降り気温も肌寒く感じるほどでした。
寒さはスイム部門ではかなりのハードルですが、雨についてもバイク部門ではかなり不利な条件になります。そのため、エイジクラスだけでなく前日のエリートクラスにおいてもスリップしての転倒などが相次いだようです。
さて、大会の海上にはライフセーバーが数多く配置されています。さらにレスキュー艇や水上オートバイも万が一に備えてスタンバイしています。不運にも沈水してしまった選手がいた場合、彼らのみでは救助しきれないことから、我われダイバーチームが配置されています。
これまでは、スイムコースに沿う形で、ダイバーが水面監視を行っていましたが、今大会では、レスキュー態勢の見直しがなされ、一部水面監視を残しつつ、ダイバーはレスキュー艇などのボートに乗船して待機する、というスタイルになりました。これで救助が必要な事態が発生した際には、いち早く現場に向かえるようになりました。
今大会での完走率は約88%(エイジクラス)で悪天候にも関わらず全種目でのリタイア数は200名を切っていました。バイタリティ溢れる選手たちの姿は、本当に逆境に強い!と感じました。スイム部門においては、1名が溺水との診断を受け救急搬送されましたが、命に別条は無いようでした。
ほかには、ダイバーが出動しなければならないような、沈水事故などもなく、今回も最悪の事態に陥ることなく無事に大会終了できたのが何よりでした。
早朝より悪天候の中、大会支援にご参加くださった理事ならびにメンバーの皆さん、今回もご協力いただき大変ありがとうございました!
報告: E-373 田嶋
【大会ギャラリー】
早朝から器材を準備し、待機するメンバー。
救護所のとなりがダイバーの本部テント。ここをベースに活動します。
レースがスタートすると一気に海上は賑やかになります。
と同時にレスキューチームには緊張が。
大方の部によってつくられたスイムコースを周回します。
ゴムボートからの安全監視
足が攣るなどのトラブルを起こしたり、疲れて泳がなくなった人などを水上オートバイで救助します。
救助した人を陸上にあげるのに設営された仮設の桟橋
カヤックによる水面監視
この時期、雨天での水面監視はかなりハードな環境です。
背後には巨大な氷川丸の船体。
ありがとうございました!