第20回湘南オープンウォータースイミング2023 大会報告

第20回 湘南オープンウォータースイミング2023 が、下記の要項で開催されましたのでご報告いたします。

期日: 99日(土) 10kmスイム競技、及び江の島スイムツアー(海洋スイミングの体験・導入的イベント)
場所: 逗子海岸(逗子市)~片瀬東浜(藤沢市)間の海洋、スイムツアーは片瀬東浜(本競技は、日水連によると、10kmという距離及び周回でなくワンウェイで開かれる「日本唯一・最大の大会」とのことです)

期日: 910日(日) 2.5kmスイム競技、10km出場者救済2.5kmスイム競技、モノフィン/ビーフィンスイム競技
場所: 逗子海岸/逗子湾

●9日の競技は、接近していた台風13号のの影響により、事前受付、会場準備などの安全確保が難しいため、7日夜に検討の結果、中止となりました。

10日の2.5km競技については、規定に基づき当日の朝6時から安全委員会を開き開催を決定。
また中止となった10kmにエントリーした選手について、救済策として2.5kmに特別ウェーブを設定。10kmエントリー選手の約2/3が前日の土曜に受付を済ませて、2.5kmに出場しました。

日曜は風・波・うねりなど台風の影響もなく天候も晴れ、無事に予定プログラムを終了致しました。

今年はこれまで以上に競技エントリー者に対して、泳力のレベルを厳しく限定したこともあり、リタイヤ者も例年に少なくなりました。(大会には障害者も出場していますが、問題はありませんでした)

10km競技については当初ダイバーとしての支援予定でしたが、泳者全員にスイムブイの着用を義務としたため、これまでのダイバーとしての支援は中止となり、その代わりにこれまでの活動の中で「リタイヤ船の状況を知っている」ということで、急遽リタイヤ者収容船5隻の無線担当(本部との連絡で各船のリーダー)に役割変更がありました。尚リタイヤ船の数も増えた為、これまで各種イベント等で慣れた方に依頼しました。

レース結果 
※DNFは当日レースでスタートし、FINISHしなかった方(途中リタイヤ)
2.5km OWスイム 前日登録 575名 FINISH 552名 DNF 8
2.5km フィンスイム 前日登録 84名 FINISH 82名  DNF 0名   
10km代替短縮2.5km OWスイム 前日登録 192 FINISH 171名  DNF 8

尚、10kmは距離短縮の為、日水連の日本選手権への資格付与は行わないが、OWSサーキットレースのポイント付与は行われるとのこと。

 海上側警備体制 10日 2.5km
ライフセーバー 27名(ボード)
PWRC 7艇(ガード専従PWC)
救助艇 1艇(救急救命士艇)
ダイバー4
他 海上本部船、監視艇、コース設定船、対外船舶警戒艇、審判艇など
救護所:1か所  医師:1名、看護師:1名、補助者数名(有資格者あり)
ボランティア総数:320名(8日、9日、10日の予定者、中止分を含む)

 ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

湘南オープンウォータースイミング
http://shonanows.jp/

第45回 鳥人間コンテスト2023 レスキューチーム参加報告

2023年7月28日(金)~30日(日)、今年も「JAPAN INTERNATIONAL BIRDMAN RALLY = 鳥人間コンテスト」のレスキューチームに参加してきました。

この日本テレビ系の人気企画は、例年、7月末頃に収録、テレビ放映が8月の末頃にされています。
今年は8月30日に日本テレビ系で放映されました。見逃した方は、ぜひTVerなどをチェックして見てください!

大会は琵琶湖の湖面を会場として、琵琶湖東岸の松原水泳場に高さ10mのプラットフォーム(飛行機の離陸台)を設営し、そこから人力飛行機が飛び出して、それぞれの飛行距離を競います。


今年も、動力を持たないグライダータイプの「滑空部門」と、

自転車のように人力で漕いでプロペラを回す「プロペラ部門」が行われました。

この企画のレスキュー部門の統括責任者は、JUDF前理事の山本武宏さんが務められていて、JUDFとしても年間事業計画に組み入れ、毎年数名のボランティアスタッフが協力しています。今年はJUDF指導員3名とその家族、東京海洋大学の学生さんの、合計10名のJUDF関係者が参加してきました。

レスキューチームは総勢70名の大所帯。当日は早朝のミーティングからスタートです。

レスキューチームの役割は、大きく分けて4つのパートに分かれていました。

レスキューボート、水上オートバイ、プラットフォーム下、桟橋のレスキューチーム本部の4つです。これらの持ち場を適当な時間で交代しながら活動を行いました。

レスキューボートにはボートキャプテンの他3名程度のダイバーが乗り込み、着水した機体のパイロットの救出、機体の回収などにあたります。
レスキューダイバーは、飛行機が着水したらパイロットの位置や状況を見極めてレスキューチューブを持って飛び込み、パイロットにチューブをかけて浮力を確保し、カメラボートに運び乗せます。

機体の回収は、機体から小型カメラやボイスレコーダーなどを回収したのち、機体本体を回収します。機体は可能であればボートに引き上げ、それが困難な場合にはそのままロープで牽引して、会場のハーバーまで搬送して参加チームに機体を引き渡します。これがかなり時間のかかる作業になります。

水上オートバイは、着水したパイロットのレスキューにあたるほか、水上に散らばった機体の破片などの回収にあたります。飛行機の機体は発泡ウレタンなどでできていますが、落水の衝撃などで大小さまざまな破片が湖面に漂います。これを間違っても「ゴミ」と言ってはいけません。「夢のかけら」というそうです(笑)

 

プラットフォーム下は、離陸後すぐに墜落してしまった飛行機や、プラットフォームから誤って転落したスタッフの救助などにあたります。

それほど仕事量は多くありませんが、真下から迫力のある飛行機の離陸を見ることができ、合間には琵琶湖でのスキンダイビングなども楽しめ、レスキューのやりがいとは別の意味で(?)楽しい持ち場でした。


プラットフォーム下のスキンダイビングで見られた
ブラックバス

ブルーギル よく見ると、産卵床を守っています。

産卵床の底を接写!! ブルーギルの卵

遊んでばかりいたわけではありません!
飛行機が飛んでいる間、次の飛行機は飛びませんので、待機時間がけっこうあるのです。

陸上レスキュー本部は、ダイバーとしては交代休憩の場でもありましたが、ボートや水上オートバイの燃料補給の手配や、ドリンク類・お弁当の手配など細かい作業がいろいろとあり、縁の下の力持ち的なパートでした。

今年の琵琶湖は、昨年のように大雨で濁っていることもなく水も澄んでいて、水温も30℃以上あり非常に快適に活動することができました。
好天に恵まれたこともあり、紫外線対策と熱中症対策が重要でした。

今年も無事に大きな事故もなく収録を終え、先日のテレビ放映でも大きな感動をお伝え出来たことと思います。


レスキューボランティアは裏方仕事ではありますが、競技にエントリーしている人たちの本当に熱い情熱に間近に触れ、テレビでは感じられない現場の熱気を肌で感じることができるのは本当に感動的な体験です。

また昨年も感じましたが、こうした企画はたくさんの人が協力して感動を共有する場であり、そういった点ではある種「お祭り」に似たとても面白いイベントでした。毎年たくさんのボタンティアの方々がこの企画を楽しみにし、参加している気持ちがよくわかりました。

参加したみなさん、お疲れさまでした!楽しかったですね!!

この企画は来年も継続して行われるものと思います。
興味のある方は、ぜひ来年度の年間予定をチェックしていただいてお問い合わせください♪

東京ベイ・クリーンアップ大作戦:お台場海底清掃を開催

コロナの影響で3年のブランクがある中、6月10日(土)に「お台場海底清掃(東京ベイ・クリーンアップ大作戦の一部)」が開催され今回で24回目を迎えました。前回の時はお台場がオープンウォータースイムやトライアスロンの競技会場となることもあり、オリンピック2020前年は当初中止が決定していましたが、組織委員会と交渉の結果、オリンピック委員会からその実績と公共性を認められ、海底清掃のみ特別プログラムとして実施されました。(他の一般イベントは全て中止)

これは「東京湾を泳げる海に」をスローガンに掲げ、元JUDF理事長・須賀次郎氏が中心になって立案。東京海上保安部に相談して、業界に関わる多くの方々の賛同・ご協力を得て、東京海上保安部に初回の事務局を設置、お台場海浜公園(人工砂浜)で始まった行事です。(環境月間である6月に毎年開催)

第2回目以降は(公財)港区スポーツふれあい文化健康財団:略称Kissport財団)に事務局を移し、「東京ベイ・クリーンアップ大作戦」の一部(6月9月11月の年3回開催の内、第1期/6月のみ)として海底清掃を開催しています。

本事業は多くの行政機関や各企業・組織のご協力を頂いて実行委員会を結成し、我々JUDFは当初よりこの活動の中心的メンバーとして行事の運営に携わっています。特にダイバーの管理などに関しては専門組織として認識されており、毎回JUDFメンバー各位のご協力を得て運営に当っています。

当日は梅雨入りした直後でしたがこの日だけは雨が降らず、曇天でも日焼けする蒸し暑さの中、海底清掃にはスクーバダイバー44名、スキンダイバー15名、陸上参加者も10名弱の参加がありました。行事許可申請の関係もあり、海上には警戒船1隻とPWC・1艇も配置し、ダイバー監視用のゴムボートも配置しました(海浜清掃・ビーチクリーン部門は当日参加受付した方だけで426名)

今回は指導団体NAUIの社長も一般参加者として3名で申込があり、ボランティアで活動されました。

透明度がほぼゼロの中、ゴミの回収の合間に生物を観察したダイバーも多く、笑顔で上がってきました。

また東京都島しょ農林水産総合センターにより「水生生物観察会」も同時開催され、目の前のお台場の海に棲む生物を展示。海上保安庁からは「うみまる」君も潜水士姿で参加。一般の参加者や家族・子供連れの来園者などにも好評な中、全てのプログラムが盛況のうちに無事終了することができました。

ゴミの量は可燃・不燃、カン、ビン、ペットボトル等 180kg、海底清掃部門では合計26kgでした。

文頭に書きましたように、この活動がオリンピック委員会にも特別プログラムとして認められたことは、我々JUDFの社会貢献活動として誇れる行事だと思います。

毎回のことではありますが、当日は早朝よりダイバーの受付や設営、誘導、海域設定(ブイ設標)、水面監視(潜水対応)、ゴムボート上からの監視など、各業務をメンバーの方々にボランティアにて担当して頂きました。ご協力頂きました皆様には、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。

参加メンバー

中嶋則雄、横山政昭、倉田秀一、小山敬之、小山裕美、田村日出幸、中村雅人(順不同・敬称略)

文責/担当:中村雅人

https://www.kissport.or.jp/event-report/info/?id=41499

-行事事務局-

東京ベイ・クリーンアップ大作戦実行委員会 事務局
(公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団内)

※次回:ビーチクリーン(海底清掃は無し) 
第2期9月9日(土)、第3期11月11日(土)

Cカード協議会 海上安全祈願報告

5月24日(水)、スクーバダイビングの日に合わせて、レジャーダイビング認定カード普及協議会(Cカード協議会)の定例会が開かれ、その後、築地波除神社にて、「海上安全・安全潜水・好天・凪」祈願参拝して参りました。
当連盟からは、木下監事にご出席いただきました。

各団体からの参加者は次の通りでした。

参拝者(教育機関ABC順): 計7名

・DACS / 三枝様
・JP / 平川様
・JUDF / 木下様
・NAUI / 岩本様
・PADI / 中野様・小林様
・SNSI / 栗山様

皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

 

2023 ITU世界トライアスロン横浜大会 レスキュー参加報告

今年も昨年に続き、5月13日(土)、14日(日)に横浜山下公園で「2023 世界トライアスロン横浜大会」が開催されました。JUDFは14日に行われたエイジクラス、スイム部門でのレスキュー支援を実施しました。

今大会も昨年とほぼ同数の1,440名の参加者がおり、感染症対策がかなり緩和されたこともあって、会場の山下公園周辺では大変多くの出場選手や応援のギャラリーでにぎわっていました。感覚として、人出はすでにコロナ禍前に戻っているように感じました。

大会当日は、ベストとは言えない天候で、朝から雨が降り気温も肌寒く感じるほどでした。

寒さはスイム部門ではかなりのハードルですが、雨についてもバイク部門ではかなり不利な条件になります。そのため、エイジクラスだけでなく前日のエリートクラスにおいてもスリップしての転倒などが相次いだようです。

さて、大会の海上にはライフセーバーが数多く配置されています。さらにレスキュー艇や水上オートバイも万が一に備えてスタンバイしています。不運にも沈水してしまった選手がいた場合、彼らのみでは救助しきれないことから、我われダイバーチームが配置されています。

これまでは、スイムコースに沿う形で、ダイバーが水面監視を行っていましたが、今大会では、レスキュー態勢の見直しがなされ、一部水面監視を残しつつ、ダイバーはレスキュー艇などのボートに乗船して待機する、というスタイルになりました。これで救助が必要な事態が発生した際には、いち早く現場に向かえるようになりました。

今大会での完走率は約88%(エイジクラス)で悪天候にも関わらず全種目でのリタイア数は200名を切っていました。バイタリティ溢れる選手たちの姿は、本当に逆境に強い!と感じました。スイム部門においては、1名が溺水との診断を受け救急搬送されましたが、命に別条は無いようでした。

ほかには、ダイバーが出動しなければならないような、沈水事故などもなく、今回も最悪の事態に陥ることなく無事に大会終了できたのが何よりでした。

早朝より悪天候の中、大会支援にご参加くださった理事ならびにメンバーの皆さん、今回もご協力いただき大変ありがとうございました!

報告: E-373 田嶋

 

【大会ギャラリー】

早朝から器材を準備し、待機するメンバー。
救護所のとなりがダイバーの本部テント。ここをベースに活動します。

レースがスタートすると一気に海上は賑やかになります。
と同時にレスキューチームには緊張が。

大方の部によってつくられたスイムコースを周回します。


ゴムボートからの安全監視

 

足が攣るなどのトラブルを起こしたり、疲れて泳がなくなった人などを水上オートバイで救助します。

救助した人を陸上にあげるのに設営された仮設の桟橋

 

カヤックによる水面監視

 

この時期、雨天での水面監視はかなりハードな環境です。
背後には巨大な氷川丸の船体。

 

ありがとうございました!

 

 

2022年度 第11期 会員総会を 開催しました

2023年2月25日(土)
下記の要項で2022年度 第11期 会員総会を開催しました。

日時 : 2023年2月25日(土)15:00~ 
場所 : 国際ファッションセンター Room 112
    (東京都墨田区横網1-6-1)
招集者 : 代表理事会長 重江秀樹
招集通知日 : 2021年2月1日(水)
議長 : 重江秀樹
議事録署名人: 田村日出幸
書記 : 石﨑宏人

議案 : 議案第1号 2022年度 事業報告
     議案第2号 2022年度 収支決算報告及び監査報告
     議案第3号 2023年度 事業計画案
     議案第4号 2023年度 予算案
     追加議案
     議案第5号 岸部顧問への名誉会長の進上について
     議案第6号 選挙管理委員選任
その他    報告事項   教育委員会
          広報委員会
          その他事務局報告
          2022年度 新規認定指導員紹介
          2022年度 Cカード発行数上位指導員紹介
          その他

総会出席者(出席+委任状)は定足数を超え総会は成立し、すべての議案は承認されました。
ありがとうございました。

 

JUDF創立50周年記念式典 開催報告

一般社団法人 全日本潜水連盟 創立50周年記念式典を、下記の要項で開催いたしました。

日時:2022年11月12日(土)
場所:第一ホテル両国 5階 清澄

参加者総数は、ご来賓26名、会員・ご家族・ご友人等35名、役員・スタッフ16名の合計77名となり、非常に盛大な式典とすることができました。


山下理事長の開会のご挨拶から始まり

次いで物故者(玉置敏夫名誉会長、鉄芳松元副理事長)への黙祷

岸部顧問からのメッセージ(ご代読 中嶋監事)

重江代表理事会長のご挨拶

そしてご来賓((一社)日本潜水協会 田原 安 会長代行副会長、(株)ダイブウェイズ 武田寿吉代表取締役)からのご祝辞をいただき

潜水団体スリーアイ 高橋実代表による乾杯、で祝宴が開かれました。

近年のコロナ禍によってこうした集まりは本当に数年ぶりのことでもあり、久々に顔を合わせる会員仲間、ご無沙汰になっていた潜水会の大先輩、メールなどでやり取りはあったものの初めてお会いする方、お世話になっているメーカーや団体等のご来賓の方々などなど、様々な方にリアルでお会いすることができ、本当に楽しいひと時となりました。



余興のビンゴゲーム大会は、ご協賛各社からご提供いただいた豪華景品によって大いに盛り上がり、景品の抽選に一喜一憂する姿が楽しく見受けられました。



楽しいお話は尽きることがなく、予定の時間をオーバーして18時のお開きといたしましたが、名残を惜しみながらの閉会とさせていただきました。



ご出席いただいた会員の皆さま、楽しい時間が過ごせましたね!本当にありがとうございました!

盛会な催行ができましたことに感謝し、心より御礼申し上げます。


【会場 スナップ集】

会場は 事務局のお隣、第一ホテル両国 5階 清澄
一番大きなレセプションホールです


大きな看板と JUDF 旗、日本国旗
スクリーンにはJUDFの歴史と現在の活動内容を紹介するムービーを上映

ビンゴの景品は超豪華!
特等は、レギュレーターやビデオライト!!
高級マスクやアウトドアジャケット、大型バックパックなどなど!

記念グッズの販売品の展示

懐かしの・・・というより、初めて見ました!
JUDFの機関紙?!

受付開始!

会が始まりました!

玉置名誉会長、鉄元副理事長への黙祷

ご来賓 日本潜水協会 田原会長代行

ご来賓 ダイブウェイズ 武田代表取締役

乾杯のご発声は、スリーアイ 高橋代表

それでは楽しいご歓談タイム!!

 

ビンゴ大会も大盛り上がり!



皆さん いい景品が当たりましたか~?!

 

 

つたない司会進行、失礼いたしました(汗)

また是非このような楽しい時間を持ちたいものです。


皆さま、本当にありがとうございました!!

 

 

湘南オープンウォーター 支援参加報告

910日(土)、コロナ禍により 3 年ぶりとなりました、
19回湘南オープンウォータースイミング 2022大会が開催されました。
JUDF
からは大会支援として連盟指導員が安全管理スタッフとして参加。
事故などなく無事に終了しましたので次の通り概要を報告いたします。

19 回湘南オープンウォータースイミング 2022 大会 
支援参加報告書
http://www.bit.ly/3Dy8IQo


鳥人間コンテスト 参加レポート

JUDFメンバーをはじめ、多くの方にレスキューボランティアのご協力をいただいた「鳥人間コンテスト」ですが、参加者の方々より感想のレポートを頂きましたので以下に掲載します♪


1)「鳥人間コンテスト」レスキューボランティア体験記

2022年7月23・24日(土・日)に行われた、「JAPAN INTERNATIONAL BIRDMAN RALLY = 鳥人間コンテスト」のレスキューチーム ボランティアスタッフに参加してきました。
たいへん面白い体験でしたので、ぜひJUDF関係者の皆さんにも内容をご紹介したく、レポートを書かせていただきます。

この企画はご存じの方も多いと思いますが、非常に歴史のある大会で、今年で44回目を数える読売テレビの人気テレビ番組です。現在はカセットコンロなどでおなじみの「岩谷産業」がメインスポンサーとなって「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト」として、年一回この時期に開催されています。(昨年は無観客開催、一昨年は中止)

大会競技は琵琶湖の湖面を会場として、琵琶湖松原水泳場に巨大なプラットフォーム(飛行機の離陸台)を設営し、そこから人力飛行機が飛び出して、それぞれの飛行距離を競います。
現在は、動力を持たないグライダータイプの飛行機にパイロットが乗り込んで高さ10mのプラットフォームからの飛行距離を競う「滑空部門」と、自転車のように漕いでプロペラを回す駆動機関を備えた人力飛行機の「プロペラ部門」の二つの競技が行われています。

この企画のレスキュー部門の統括責任者はJUDF前理事の山本武宏さんが務められていて、例年JUDFにもボランティアスタッフ募集のお声掛けをいただいており、毎年数名の有志の方が参加されてきました。

私も以前よりお誘いいただいていましたが、なかなか夏は忙しく行く機会がなかったのですが、今年は早めに予定をして参加してみました。

競技日程は土・日の2日間ですが、今回私は初めての参加だったこともあり、打ち合わせやレスキューのトレーニングを含めて、大会前日、金曜日のお昼の集合でした。
金曜日は、ベテランのレスキュースタッフの方から、レスキューの基本とトレーニング(ヘッドアップクロールによる溺者への接近、声掛けしながらのアプローチ、レスキューチューブの使い方、レスキューチューブを持っての水面移動、溺者へのレスキューチューブのかけ方、ジャックナイフ、水中水平移動など)を受け、夕方からは模擬飛行機としてパラグライダー等を使ったリハーサルを行いました。

実際の競技は、土曜日に滑空部門、日曜日にプロペラ部門が予定され、早朝から夕方までのスケジュールとなっていました。

レスキューチームは、関西大学、東海大学など例年参加している大学のダイビングサークルの方、毎年参加しているダイビング関係者の方、ボート関係者の方などからなり、今年は総勢60名近い大所帯でした。
JUDF関係からは、山本さんの他、私たち夫婦と田嶋理事、東京海洋大学の学生さん2名の参加でした。

レスキューチームは、今回は2台の水上オートバイ(ジェットスキー)、5隻のレスキューボート、プラットフォーム下のダイバーチーム の持ち場に分かれて、適当な時間で交代しながら活動を行いました。

水上オートバイは、運転者の後ろにダイバーが乗って、着水したパイロットのレスキューにあたるのが1台、機体の破片などの回収に当たるのが1台。

レスキューダイバーは、飛行機が着水したらパイロットの位置や状況を見極めてレスキューチューブを持って飛び込み、パイロットにチューブを渡してつかまらせます。パイロットがチューブにつかまったら背中側でチューブをロックして浮力を確保しカメラボートに運んで乗せチューブを外します。このポジションがレスキュー的には花形ではありますが、長距離を水上オートバイに乗るのは振動などの負荷も強く、責任とともにそれなりに体力のいる部署でした。

ボートチームは、1隻のボートにオペレーターのほかに4名ほどのダイバーが乗って、レスキューの補佐と機体の回収などの作業を行います。
事前に次のフライトのレスキューにメインにあたるボート2台を無線で決めておき、飛行機が飛び立つと同時にテレビ局のカメラボートと並走して飛行機を追います。


機体が着水したら、1-2名のダイバーは飛び込んで水上オートバイのレスキューダイバーの補佐に入ります。水上オートバイより早くボートがついた場合には上記の水上オートバイと同様のレスキューを行います。


パイロットのレスキューを終えたら、機体から小型カメラ(GoPro)とボイスレコーダーなどを回収します。ワイヤーなどで固定されているので、必要に応じて素潜りで潜ってニッパーで固定ワイヤーを切断します。この時には機器のケーブルを切らないよう注意が必要です。
次に機体の回収です。飛行機のフレームのしっかりと強度のある場所を確認してロープをかけ、可能であればボートに引き上げます。機体が大きかったり機体の状態から引き上げが困難な場合にはそのままロープで牽引して、会場のハーバーまで搬送します。大きな機体の破片などは、周囲のボートや水上オートバイがネットで回収します。機体の牽引・搬送は時間をかけてゆっくり行うため、機体搬送以外のボートは次のフライトに備えてプラットフォームに戻ります。

プラットフォーム下は、離陸後すぐに墜落した機体や、プラットフォームから誤って転落した人の救助などにあたります。例年はそれほど活躍の機会のないポジションだそうですが、今年は誤って転落する人が何人かいたため、それなりに活動ができていたようです。閑職と言えばそうかもしれませんが、真下から飛行機の離陸を見ることができ、合間には琵琶湖でのスキンダイビングなども楽しめ、のんびりしてなかなか有意義な持ち場でした。

 

琵琶湖の状況やレスキュー活動時の環境について述べておきます。
金曜日に到着した時(レスキュートレーニング時)には、前日までの大雨と強風で風波が立って水際がかき回され、透明度は数十センチという非常に濁った状況でした。しかし翌日以降は風も収まり波もなくなり、琵琶湖の水は思ったよりきれいでした。水が「川臭い」ようなこともなく、淡水ですからもちろんしょっぱくもべたつくようなこともなく、むしろサッパリと快適に水中活動を行うことができました。
早朝から夕方まで丸一日中の屋外活動ですので、大切なのは日焼け対策でした。曇っていても紫外線量はかなり多いと思われましたし、日が差せばもちろん日差しはとても強く、帽子やタオル、日焼け止めの使用など日焼け対策が大切でした。

そしてそれ以上に重要なのは、熱中症対策です。ウエットスーツを着てのスタンバイはなかなか暑いものがありますので、適宜水に入ったり水をかぶったり、体温調節が重要でした。また飲料は十分に供給され水やお茶、スポーツドリンクなどはたくさんありましたので、こまめにしっかり飲むことが大切でした。

その他の制作側からのサービスとしては、宿泊、食事(全食お弁当:なかなかおいしいお弁当でした!)は負担していただけ、うれしいスタッフTシャツもいただきました。

今回は初めての参加で、参加するまでは「何事も経験」的な気持ちで臨んでいたのですが、いったん参加してみると、たくさんの人が協力して感動を共有する場所であり、そういった点では地元の「よさこい祭り」にも似た、とても感動的なイベントでした。多くの人たちが、毎年この企画を楽しみにして、ボランティアで参加している気持ちがよくわかりました。

実際に我が家でも「ぜひ来年も行きたい」という声が上がっており、来年もスケジュールがわかり次第、予定をしたいと考えています。

放映されたテレビ放映を見てまた感動を思い出し、気持ちを新たにしています。

興味のある方には、ぜひおすすめしたいイベントでした。

(E-238 石﨑)

 

2)念願の鳥コンレスキュー

今回、初めて鳥人間コンテストのレスキュー活動に参加させていただきました。本活動については潜水部の先輩方がレスキューに例年参加しているという話を聞いておりました。私自身もこの番組が好きで、「レスキューに参加してみたい!」と思い、日々の練習に励んでおりました。そうした中で遂に念願叶っての参加となりました。

今回私が担当したのはプラットフォーム下でのレスキューと着水した機体の回収でした。

活動中に特に印象に残ったことは、滑空機の補助員がプラットフォームから落水した際の対応です。プラットフォームから落水する人は滅多にいないと長年経験していた方から聞いていて、油断していた矢先、補助員がプラットフォームから降ってきました。実際にレスキューが必要とされる場面はこうも唐突に訪れるのかと驚き、身体に緊張が走りました。

普段実施しているレスキュートレーニングは、事前に要救助者がどのような状態にあり、救助者が何をすべきなどほとんど把握した状態で実施しているため、心理的に余裕があります。

しかし、今回のレスキューは、着水の仕方や着水時の状況も一つとして同じものはなく、個別の事象に対して瞬時に的確な状況判断することが求められるリアルなレスキューだったと思います。私はその雰囲気飲まれてしまい、判断や行動が鈍っていたと思います。

一方、その要求を満たした確実なレスキューを実施されるベテランの方々の動きは見事なもので、とても勉強になりました。

今回のレスキューへの参加で、自分の経験不足や楽観的な考えによる想定の甘さを痛感しました。今後はただスキルを磨いていくだけでなく、有事を想定する考え方についても磨いていきたいと思います。

また、今回得た経験を後輩らの指導にも生かして、部のモットーである「安全潜水」の実現に役立てたいです。

来年は成長したダイバーとしてレスキューに参加できるよう精進してまいります!

(大学生 U.Y.さん)

 

3)鳥コン2回目の視点

今回は昨年に引き続き、2度目のレスキュー支援への参加でした。当日は強風からのスタートでしたが、時間と共に勢いも弱まり無事に開催となりました。

現地での活動についてはある程度の流れは理解できていたので、少しは余裕をもって行動できるかな、と気を楽にして会場に入ったのですが、はたして湖上に鎮座するプラットフォームを目にした途端、得も言われぬ緊張が走りました。頭の中では、これからなすべきことを必死にかき集めていました。

やはりトレーニングとは違う、リアルなレスキューがここにあることを改めて思い出しました。

とは言え、今回のJUDF関係の参加メンバーは皆さん初めての方ばかりです。事前の打ち合わせももちろんありますが、少しでもスムーズに進行できるようにフォローしていくのは自分の重要な役割です。当然、指示されたことだけをこなしていれば良いということはなく、常に「今おこなっているコト」、「次にやるべきコト」を考えていなければなりません。これにはまた違う形で緊張しました。

今回は節々で、レスキュー運営側としての役割を手伝わせてもらう場面もあり、2回目の参加にしてとても嬉しいことでした。そのおかげで余計に気を抜けなくなったのも事実ですが、周囲に視野を広げて行動することの重要性に改めて気づく良いきっかけとなりました。

さらに、多少は心にゆとりが持てたのか、前回以上にたくさんの方々と交流できたのは嬉しい成果でした。中にはJUDF以外の常連メンバーの方で、昨年参加していたことを覚えておられ、交流を深めることができました。日常生活では知り合うことの無いような方々との出会いは、こうしたイベントでの醍醐味でもあり、とても楽しいものです。

さて、いよいよレスキュー実践についてのお話しです。

今回も自分の担当は、水上オートバイからパイロットを救助するという役割でした。手順については一通り把握していますが、どのように着水するのかは毎回のフライトで異なるので、「ゲートオープン」のフラッグが出されるや案の定、緊張一色になりました。やはり何度経験しても、実践のレスキューは緊張します。トレーニングとは違いやり直しはおろか、ともすると人命に関わってくるという現実感が緊張を高めるのでしょう。そこでは常に冷静に、そして視野を広げ周囲も意識しておくことが重要です。何人ものパイロットを救助するにつけ、「今、何が起こっているのか」をきちんと把握することがベストな行動につながるのだと、少しだけ理解できたように思います。

あれやこれやと、あっという間に感じた3日間でしたが、今年の鳥コンも非常に得るものが多く、とても有意義な時間を過ごせました。初めての時には気付かなかったようなことにも気付けたり、見えていなかったものが見えたり、色々と自身の成長につながる要素が盛りだくさんでした。

レスキュー対応時の緊張はまるで変わりませんが、少しずつではありますが、周囲の状況を冷静に見ることができるようになってきたように感じます。

大空を舞う飛行機を間近で見る素晴らしさもそうですが、自分にとっても学びが多くて、色々な意味で次回の鳥コンが今から楽しみでもあります。

(E-373 田嶋)