湘南オープンウォータースイミング大会 2024大会報告

「湘南オープンウォータースイミング大会 2024大会」が開催され、10㎞、2.5㎞共に事故もなく無事終了しました。

昨年の2023大会は10㎞が台風で中止となり逗子湾内での2.5㎞のみを開催。またその前はコロナ禍により大会中止が続き、5年振りの10㎞OWS、そして2.5㎞と両日ともに好天に恵まれた中での開催でした。

日本のマリンスポーツ発祥の地とされる湘南で、水辺スポーツのベースとなる海洋での水泳をテーマとして企画され、地元の各種マリンスポーツの連携による開催運営を目指して、日本財団/笹川スポーツ財団により開催された本大会は、今年で21回を迎えました。今は日本財団からNPO湘南マリンオーガニゼーションへ運営が引き継がれています。
JUDFでは運営協力団体として、初回より運営に協力しています(実行委員会構成団体)

7日は逗子海岸から江の島の目の前の片瀬東浜への10㎞コース。全日本選手権への出場選考レースとなっています。

JUDFメンバーは朝6時に腰越漁港に集合。ちょうどその時、6時には大会安全委員会が開かれており、開催が決定しました。

JUDFメンバーは今回ダイバーではなく、腰越よりリタイヤ者搬送船にて、主に無線による海上統括船やその他との連絡役と共にボランティアスタッフ等のリーダー役として従事。

(今回、(リタイヤ者の)搬送船は3隻配置され、JUDFやボランティアの
メンバーが乗り込んで、選手の対応にあたります。)

天候は晴れ、波はそれほど高くなく、海況も問題ない状況。ガード体制はライフセーバー50名弱、PWC13隻、コース設営や海上本部/統轄船などの運営艇:12隻、腰越からの漁船5隻、その他ボランティアは少し減ったもの約300名の方にご協力を頂き、金曜には海岸のビーチクリーンも例年同様に実施しました。2か所の救護所にはドクターと複数の看護師も配置、腰越漁港にも救護テントが置かれナースが配置されました。

(海上では、ライフセーバーをはじめ、レスキュー艇・水上オートバイ・
搬送船などが複数配置され、幾重にも安全対策がなされています)

JUDFメンバーは今回4隻のリタイヤ者搬送の漁船に分乗し、リタイヤ者の収容/搬送・管理/連絡係を担当しました。
(今回お世話になった搬送船。普段は湘南では有名な「しらす」の漁を
されているそうです!)

また同日、海での遠泳チャレンジ「江の島スイムツアー」も片瀬東浜で同時開催。スイムツアーも多くのライフセーバーが周囲をガッチリガードして、中には親子で遠泳を楽しんで頂きました。

(彼方には江の島が見えます♪)


(泳者は全員、安全のため、カラーの「フロート」を付けて泳ぎます)


10㎞は初心者などのチャレンジエントリーを防ぐ為、海洋にて1㎞を20分で泳げる方として条件を厳しくして選手を募集。
この募集の時点でかなりハードルが高い大会でした。65歳以上は問診票に記載、当日は朝現地救護所内でドクターの問診等でチェック。
1㎞20分の最初の時間制限を過ぎた方はPWC等で逗子海岸へ戻して強制リタイア手続き。

(続々と搬送船へと選手たちが搬送されてきます。今大会では体力的な
リタイヤ者よりも、各チェックポイントでのタイムアップが多い印象です)


それ以降の3㎞、5㎞、7㎞でのチェックポイントでのリタイヤ者は搬送船に乗船させ、満杯になったら腰越漁港へ搬送し、また現場へ戻る…作業の繰り返し。
3㎞の時点ではタイムオーバー者が続出、リタイヤ船に収容、同時に3隻とも満員になり、間に合わずに予備の最後尾船にも選手を収容するほどリタイア者続出し急ぎ腰越漁港へ搬送。選手を下船させ、直ちに定位置へ復帰を繰り返す形に。
10㎞レースは、エントリー254名、受付245名、スタート239名、リタイヤ143名でした。(担当の中村は所用の為現場欠席でしたが、当日朝6時の開催可否を決める安全委員会開催頃から電話とメール(SMS)が始まり、その対応が大会終了まで延々続きました。たまたまスタートとゴールをライブカメラで現地を確認できたので、リアルタイムで問合せや要望に対応できてしまい、殆どリモート対応・後方支援本部でした。本来の仕事は全くできず)

8日は逗子海岸スタート・ゴールで、逗子湾沖まで泳いで戻るUターンコース。
人数が多いので8組のウェーブに分けてスタートする形式となり、第1ウェーブはモノフィン、第2ウェーブはビーフィン、…このビーフィンという呼称は聞きなれないかもしてませんが。我々ダイバーにはお馴染みの、普段使っている2枚のフィンをモノフィンに対してこう呼んでいます。

2.5㎞ではいつもの泳者のコースサポート/緊急時のレスキュー対応要員だけでなく、今回はスタート時に選手を制御する役目も担当。
スタートが終わったら、直ぐにゴールポイント付近へ移動。コースを外れる選手のフォロー等にあたりました。

(港へ向かう搬送船にて。体調不良の選手はなく、皆さん実に楽しそうです)

フィン2.5㎞は78名エントリーし完泳は70名でトップはモノフィンの30分42秒、スイム2.5㎞は556名がエントリーし477名が完泳。トップは36分11秒でした。
スポーツDJの山本ゆうじ氏が軽快なトークで選手と会場を盛り上げ、表彰式でも司会を担当。逗子市長も来場され、祝辞を述べられた後に表彰式ではプレゼンターとして選手の栄誉を称えました。

出場選手の中にはベテランのJUDFインストラクター:大谷暁彦さんの名前も。エントリー556名中87位の好成績でスイム2.5㎞を完泳されています。今でも「泳げ!ダイバー!!…と教育されたのを実践していますよ♪」とのことでした(12月の全日本スポーツダイビング室内選手権にも毎回エントリーし、選手として参加されています)

大谷 暁彦 成績
エントリー種目:2.5km OWS 男子 STATUS: FINISH  記録:48分34秒7
年代別順位:26位 /164人中、 男女別順位:75位 /408人中、 距離別順位:87位 /556人中

https://timesync.jp/shonanows/2024/

最後になりますが、大会サポートに当たって頂きましたメンバーの皆様ならびにボランティアの皆さま、今年も朝早くからお疲れさまでした。

来年度も開催予定ですので、ぜひ皆様も大会エントリーと共にスタッフでの協力も宜しくお願い致します。

■大会支援 JUDFメンバー(敬称略、順不同)

小林恵子、倉田秀一、中谷林太郎、田島一樹、田村日出幸、中村雅人

湘南OWS 大会HP
http://shonanows.jp/

文責:担当 中村雅人

鳥人間コンテスト 2024 参加報告(参加者レポート追加!)

2024年7月26日(金)~28日(日)、
滋賀県彦根市 琵琶湖にて、例年同様、読売テレビ「鳥人間コンテスト」の収録が行われました。
JUDFからもレスキューダイバーとしてスタッフを派遣しましたのでご報告します。

ご存じの方も多いと思いますが、この企画は非常に歴史のある人気番組で、今回で46回目を数えます。現在はカセットコンロなどでおなじみの「岩谷産業」がメインスポンサーとなって「Iwataniスペシャル 鳥人間コンテスト」として、年一回この時期に開催されています。

大会競技は琵琶湖の湖面を会場として、琵琶湖松原水泳場に巨大なプラットフォーム(飛行機の離陸台)を設営し、そこから人力飛行機が飛び出して、それぞれの飛行距離を競います。
現在は、自転車のように漕いでプロペラを回す駆動機関を備えた人力飛行機の「プロペラ部門」と、動力を持たないグライダータイプの飛行機にパイロットが乗り込んで高さ10mのプラットフォームからの飛行距離を競う「滑空機部門」の二つの競技が行われています。

この企画のレスキュー部門の統括責任者は古くからJUDFの山本理事長が務められていて、例年JUDFにもボランティアスタッフ募集のお声掛けをいただき、毎年数名の有志の方が参加されています。

競技日程は土・日の2日間ですが、時間的に可能なスタッフは金曜日に集合し、打ち合わせおよび設営の準備、レスキューの基本トレーニングなどを行います。会場では、夕方からは模擬飛行機としてパラグライダー等を使ったカメラリハーサルなども行われていました。

レスキューチームのメンバーは、毎年参加しているダイビング関係者の方、ボート関係者の方、それから大学のダイビングサークルの方が主力となり、関西大学、東海大学と、JUDFが行動を共にしたのは東京から参加してくれている東京海洋大学の方々でした。
JUDFメンバーからは、山本理事長の他、4回目の田嶋理事、3回目の石﨑、2回目となる栫(かこい)指導員ご夫妻が参加しました。

JUDF関係スタッフ:山本理事長・田嶋理事・栫指導員と奥さま・石﨑
と、東京海洋大学の皆さん

この大会でのレスキューチームの活動は、着水したパイロットの救助に当たる、まさに「レスキュー」の部分と、機体回収などの業務があります。
人を助けるレスキューは光が当たる部分ですが、機体をボート上に引き上げたり、それが不可能な場合には曳航して、ゆっくりと桟橋まで運ぶ裏方作業が、最も時間もかかり、大変な労働になります。
また、プラットフォーム下で、まれにある飛行できずに落下した機体やパイロット、誤ってプラットフォームから落ちたスタッフなどの救助に当たったり、桟橋のレスキューチーム本部に待機して、お弁当やドリンク、ガソリンなどの手配に当たるのもレスキューチームの仕事のうちです。学生の皆さんにも、ローテーションしながら様々な体験・経験をしてもらいました。

この放映は、9月4日(水)19:00~ 日本テレビ系列でオンエアされます。
皆さま是非ご覧ください!!

※飛行機の機体が写っている写真や、一般エリアからでは撮れないスタッフならではの写真は、TV放映があるまでは載せることができませんので、イメージ画像的な写真だけを載せています。
画像ギャラリーは、テレビ放映後にまた掲載したいと思います。

(E-238 石﨑)

 

今回初めて参加していただいた、東京海洋大学の学生さんたちから参加レポートをいただきましたので追加掲載します。

【鳥人間コンテストレスキューに参加して】

今回、鳥人間コンテストのレスキュー活動に初めて参加させていただきました、昨年参加されていた先輩方から楽しそうな話を聞いて、是非ともレスキューの一員となりたいと考え琵琶湖に行きました。

今回の自分の担当はレスキューの補助及び機体の回収でした。ボートに乗って機体を追いかけるのですが、テレビを通して見るよりも遥かに迫力があり、水面ギリギリの状態から何度も立て直して飛び続ける姿はとても感動しました。また、実際のレスキューは想像するよりも短時間に行わなければならないことが多く、改めて自分の一挙手一投足が人命に関わるということを再確認することが出来ました。

水面から無事パイロットの救助が終わると、レスキュー船は着水している機体を陸まで連れて戻る業務があります。今回自分が担当した機体はとても綺麗に着水したため全体が綺麗に残っており、船体に載せて丁寧に持って帰ることになりました。その機体を載せた船がスピードを少し上げようとした時、すぐに機体が空に飛び立ちそうになり、機体を綿密な設計の元に作りあげた鳥人間制作チームの思いを直に感じることができて鳥人間への熱意が深く印象に残りました。

レスキュー船という特等席で鳥人間コンテストの迫力と熱意を感じることができた喜びと共にレスキュースキルの大切さを深く考えされられるとても濃い2日間でした。(東京海洋大学 U.N.さん)

 

私は今回はじめて鳥コンのレスキューに参加させていただきました。

今回の活動で印象に残っているのは、ボートに乗って水面に落ちた機体を回収することです。機体を壊さないように岸まで移動させることがとても難しかったです。人力プロペラ機部門の機体回収では、水面に落ちる寸前のところをなんとか持ち堪えるというシーンが多く、それを間近で見ることでテレビで見る時以上に感動を覚えました。自分は救助する立場なのですが、気づいたら目の前のパイロットを「がんばれ!!」と応援していました。それくらい、間近で見ることでしか得られないものがあります。また、水面に落ちた機体を回収する中で実物の機体を間近で見た時に、機体に書かれている寄せ書き等を見ることができ、機体にはたくさんの思いがつまっていることを感じ、そこでも心を打たれました。

そして、自分は本番ではしなかったのですが、人命の救助方法についても学ぶことができました。ベテランの人はとても手際良く水面に落ちた人を助けていてとてもかっこよかったです。自分もいつかあのようになりたいなと思いました。

今回の鳥コンレスキューでは様々な貴重な経験をさせていただきました!また機会があれば参加したいです!(東京海洋大学 N.T.さん)

 

 

 

 

東京ベイお台場クリーンアップ大作戦 参加報告

「お台場を泳げる海に!ハダシで歩ける砂浜に!」をスローガンに、毎年3回(6・9・11月予定)お台場海浜公園で行われているボランティアによるクリーンアップキャンペーン「東京ベイお台場クリーンアップ大作戦」が、今年も6月8日(土)に開催されました。JUDFは今年もDAN JAPAN様とともに主催者側として海底清掃の運営管理を担当してきましたのでご報告します。



この活動は、公益財団法人港区スポーツふれあい文化健康財団(愛称:Kiss ポート財団)が主催者となり、港区に関係する各企業や港湾局等の団体、地元小学校のPTAなど多様な方々の手により続けられている活動です。もう少し平たく言うと、港区と区民の協働事業として広く一般の方々も自由に参加できる、イマドキちょっと珍しい手作り感漂う活動と言えましょうか。



お台場と言えば、東京オリンピック2020でトライアスロンやOWスイミングの会場になったこともあり、今や東京の一大名所になった感もありますが、そんなイメージとは裏腹に、イベント当日は親子連れの参加者がのんびりゴミを拾いながら砂浜を歩いたり、海上保安庁マスコットキャラクターのうみ丸君と記念撮影ができたり、ゆるくてほのぼのした雰囲気があり、砂浜にはコマツヨイグサの黄色い花が良く咲いていたのがさらに印象的でした。



JUDFはDAN JAPAN様とともに、スタッフとして参加者の受付、スクーバタンク等の準備、清掃範囲を定めるためにフラッグやブイの設置、参加ダイバーへの説明や安全管理など、海底清掃に係る運営作業の全てを担当しました。



この日は、曇り時々晴れ、暑くもなく寒くもなく絶好の日和でしたが、水中の透明透視度ほぼゼロメートルでした!!

実働する参加者は、学生潜水部やダイビングサークルなどの団体が多かったのですが、中には 「近くに住んでいるので一度参加してみたかった」とご夫婦で来場されたベテランダイバーのご夫婦の方などもいらっしゃいました。



この活動は元JUDF理事長の須賀次郎氏が発案し1996年より始められたことから、古くからのJUDF会員様にはおなじみのイベントですが、須賀氏はこの日も元気な姿を見せてくださいました(御年89歳)。氏は永年にわたりお台場で水中生物の調査や観察を続けており、最近は砂地にアマモを植えて経過を観察しているそうです。

一般参加者:
スキンダイバー 8名 スクーバダイバー 37名
スタッフ:
JUDF 9名、DAN JAPAN 2名

収集したゴミの量は、海浜清掃で可燃ごみ・不燃ごみ、カン、ビン、ペットボトル計178kg、海底清掃で26kg、双方合わせて204kgとなりました。




こんな活動ですが、ご興味をお持ちの方は、次回(海浜清掃は9月、海底清掃は来年6月)参加をご検討されてはいかがでしょうか?
スキンでもスクーバでも、器材を持参するのが面倒なら手ぶらで海浜清掃でも、のんびり気軽に参加できます。
もちろん、スタッフでやってみたいという方がいらっしゃいましたらご遠慮なく次回の告知時にお問い合わせ下さい。

当会会員 武内昭人さん が黄綬褒章を受章されました!

令和6年 春の褒章において、当会会員 武内昭人さん(静岡県)が「黄綬褒章」を受章されました。

褒章とは、勲章と同様に、国家・公共に対して功績のあった方を称えるために天皇陛下から授与される日本の栄典(名誉称号)の一つで、黄綬褒章は「農業、商業、工業等の業務に精励し、他の模範となるような技術や事績を有する方」に授与されるものです。

武内さんは、潜水士としての卓越した技能、安全潜水を第一として長年にわたり従事した数々の潜水作業へ功績、職業ダイバーとしての潜水技術の後進への指導と養成などが評価され、今回の受章となりました。

ご存じの通り、武内さんは今年よりJUDF役員(理事)の一角も担っていただいており、その格別なご経験と豊富な知識を、今後の団体運営にお役立ていただけるものと思っています。

武内さん 本当におめでとうございました!

2024年4月28日 静岡新聞


2024トライアスロン横浜大会報告

今年も昨年に続き、5月11日(土)、12日(日)に横浜山下公園で「2024 世界トライアスロン横浜大会」が開催されました。JUDFでは12日に行われたエイジクラス、スイム部門でのレスキュー支援を実施しました。

今大会は昨年昨年を上回る1587名の参加者がおり、大会事務局の調査では、2日間でのギャラリー数はのべ49万人(!)とのことで、会場の山下公園周辺では多くの出場選手や応援の家族、選手の友人と思われる人たちでにぎわっていました。

大会当日は、曇り空で早朝の時間帯には少々風も吹いていましたが、レースがスタートするころには強風予報の風も収まり、時おり太陽が顔を覗かせるような程よい天候でした。

水温は20℃を切るくらいのちょっと冷たい海でしたが、気温が23℃と比較的暖かかったので、寒さの影響も心配するほどでもなく、実際にスイムでのリタイヤ数は昨年に比べて圧倒的に少ない印象でした。

さて、大会の海上にはライフセーバーが数多く配置されています。さらにレスキュー艇や水上オートバイも万一に備えてスタンバイしています。不運にも沈水してしまった選手がいた場合、彼らのみでは救助しきれないことから、我われダイバーチームが配置されています。

これまでは、スイムコースに沿う形で、ダイバーが水面監視を行っていましたが、一昨年よりレスキュー態勢の見直しがなされ、一部水面監視を残しつつダイバーはレスキュー艇に乗船して待機するのに加え、今年は救護所近くにダイバーが待機し、緊急時には水上オートバイで現場に急行するというスタイルになりました。これで救助が必要な事態が発生した際には、いち早く現場に向かえるようになりました。

これまで、横浜大会においては幸い大きな事故はありませんが、レスキューチームでは毎年より安全な体制を目指して改善を重ねています。

今大会での完走率は約92%(エイジクラス)で全種目でのリタイヤ数は120名を切っており、天候も味方したのだろうと感じました。スイム部門では低体温や海水誤飲など、軽度のメディカル対応があったくらいでした。ということで、今回も最悪の事態に陥ることなく無事に大会終了できたのが何よりでした。

早朝より大会支援にご参加くださった理事ならびにメンバーの皆さん、今回もご協力いただき大変ありがとうございました!

報告: E-373 田嶋

2024-2025年 JUDF役員(理事・監事)のご紹介

第12期 JUDF総会(2024年2月10日:国際ファッションセンター)で選出された、
一般社団法人 全日本潜水連盟 の 新理事 並びに監事(留任および補欠新任)をご紹介します。

代表理事会長(重任)
重江 秀樹(しげえ ひでき)
J-032  大阪府
コロナ禍は明けたものの、まだダイビングはかつての盛況には程遠い現況ですが、JUDF は 山本新理事長体制となり、これからはますます若手の活発な活動が期待されます。
会長としてスムーズな活動が出来るようにサポートしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

 

理事長(新任)
山本 武宏(やまもと たけひろ)
J-079  大阪府
この度、理事長に就任させていただきました山本武宏です。
JUDFのポリシーである「安全潜水」をしっかりと守りながら、組織と業界が活性化するようにお手伝いしていきたいと思っています。
よろしくお願いします。

 

副理事長(新任)
横山 政昭(よこやま まさあき)
E-097  千葉県

 

専務理事(重任)
石﨑 宏人(いしざき ひろと)
E-238  高知県

今期も専務理事を拝命しました石﨑です。事務的事項全般を担当させていただきます。
地方在住のため、事務局への連絡・指示業務が中心となり、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、JUDFの発展のために微力ながらお役に立てればと思っています。
連盟活性化のためのアイデアやご意見等、何かありましたらお気軽にお知らせください。よろしくお願いします。

 

常務理事(新任)
田嶋 一樹(たじま かずき)
E-373  東京都
この度、常務理事を拝命しました、理事の田嶋一樹です。
理事としてはまだまだ経験未熟ではありますが、先輩理事の力を借りつつ、精一杯JUDFの活動に貢献できるよう努める所存であります。
また、後進の若手メンバーに対してもこれからのJUDFを共に創っていく仲間として、積極的に関わりを持っていければと考えています。
これからも何より安全を第一に、より多くの人に海の楽しさ・素晴らしさを伝えていけるよう取り組んで参ります。

 

理事(50音順)

理事(新任)
木下 健司(きのした けんじ)
E-320  神奈川県

 

理事(重任)
倉田 秀一(くらた しゅういち)
E-241  神奈川県

 

理事(新任)
武内 昭人(たけうち あきひと)
F-262  静岡県

 

理事(新任)
田村 日出幸(たむら ひでゆき)
E-381  東京都

 

理事(重任)
中村 雅人(なかむら まさと)
E-180  東京都

 

理事(重任)
原 若輝(はら なおき)
E-379  東京都

 

理事(重任)
譜久里 茂(ふくざと しげる)
O-018  沖縄県

 

理事(新任)
福田 介人(ふくだ かいと)
B-027   宮城県

 

理事(重任)
森田 稔(もりた みのる)
U-009  静岡県

 

理事(重任)
横山 貞夫(よこやま さだお)
U-032  鹿児島県

 

監事

監事(留任)
中嶋 則雄(なかじま のりお)
E-125  東京都

 

監事(新任)
中谷 林太郎(なかたに りんたろう)
F-256  静岡県

 

顧問(新規委嘱)
山下 正夫(やました まさお):前理事長
F-245  静岡県

 

名誉会長
岸部 陞(きしべ すすむ)
B-001  秋田県


 

以上、JUDF 2024-2025年の役員は、
理事(15名)・監事(2名)です。
よろしくお願いします。

JUDF BLS/AEDインストラクター研修会を開催しました

2024年3月24日(日)

下記の要項で、JUDF BLS/AEDインスタラクター研修会を実施しました。

日 時 : 2024年3月24日(日) 9:00~16:00
場 所 : 亀沢一丁目会館(東京都墨田区亀沢1-18-2)
参加者 : BLS/AED指導員更新者 3名 指導員更新
      BLS/AED指導員受講者 3名 新指導員として認定
      一般救命救急受講者 1名 講習修了
      講師 2名

 

座学と動画によるBLS/AEDの手順の講習

CPRトレーニング用人形(レサシアン)を用いた実技訓練



胸骨圧迫~人工呼吸~AEDの使用までのトレーニングを繰り返し行います。

山本新理事長からの座学でまとめ。

朝9時から夕方4時までの研修会&トレーニング、皆さまお疲れさまでした!

コロナ禍明けで、久しぶりに行った研修会ですが、やはり集合研修会はいいものです。
今年はぜひ機会を見つけて回数多く開催したいものです。


JUDF救命救急講習は、一般の方への講習会も含めて、ご希望があれば随時開催を行います。
詳しくはJUDF事務局にお問い合わせください。

 

 

第12期 (一社)全日本潜水連盟 年次総会を開催しました

2024210日(土)、 一般社団法人 全日本潜水連盟 第12期 総会を開催しました。



今総会では、通常の議案(前年度事業報告・決算報告、次年度事業計画・予算案)に加えて、
2年に1度の理事改選と、これに伴って発生した監事1名の補欠の選任が行われました。
役員改選は、理事定数16名のところ15名、監事補欠1名に対し1名の候補者があり、
選挙管理委員より定数内による総会での承認による無投票改選が提案され、全員が
承認されました。
 

今回の役員改選では、長年役員を務められた4名の方々(福田民治副会長、山下正夫理事長、
鈴木茂副理事長、清水庄太理事)が勇退されました。
皆さま永い間ありがとうございました。


今回役員になられた方としては、元副理事長の山本武宏さんの再任のほか、新任として、
監事から理事へ役職を変更となった木下健司さん、新理事として横山政昭さん、
福田介人さん、田村日出幸さん、武内昭人さん、また監事補欠には中谷林太郎さん
が着任されました。
総会の合間の休憩時間に新役員が集まり理事会が開催され、代表理事会長には
重江秀樹会長が重任、新理事長には山本武宏さんが就任することが発表されました。
そのほかの役職については、理事長・会長人事とされましたので、決まり次第追って
お知らせいたします。
 
また今回は、JUDF創立以来指導員を継続されている方を対象に「永続功労者表彰」が行われ、
来場いただいた会員2名(大方洋二さま 山本進さま)と代理の方1名(福田民治さま)に
表彰状が贈呈されました。(ご来場されなかった方には後日郵送でお送りいたします)



総会後にはコロナ禍後初めての懇親会も開催し、指導員同士の顔を合わせての情報交換に
花を咲かせることができました。
ご出席いただいたみなさん、ありがとうございました。

第20回湘南オープンウォータースイミング2023 大会報告

第20回 湘南オープンウォータースイミング2023 が、下記の要項で開催されましたのでご報告いたします。

期日: 99日(土) 10kmスイム競技、及び江の島スイムツアー(海洋スイミングの体験・導入的イベント)
場所: 逗子海岸(逗子市)~片瀬東浜(藤沢市)間の海洋、スイムツアーは片瀬東浜(本競技は、日水連によると、10kmという距離及び周回でなくワンウェイで開かれる「日本唯一・最大の大会」とのことです)

期日: 910日(日) 2.5kmスイム競技、10km出場者救済2.5kmスイム競技、モノフィン/ビーフィンスイム競技
場所: 逗子海岸/逗子湾

●9日の競技は、接近していた台風13号のの影響により、事前受付、会場準備などの安全確保が難しいため、7日夜に検討の結果、中止となりました。

10日の2.5km競技については、規定に基づき当日の朝6時から安全委員会を開き開催を決定。
また中止となった10kmにエントリーした選手について、救済策として2.5kmに特別ウェーブを設定。10kmエントリー選手の約2/3が前日の土曜に受付を済ませて、2.5kmに出場しました。

日曜は風・波・うねりなど台風の影響もなく天候も晴れ、無事に予定プログラムを終了致しました。

今年はこれまで以上に競技エントリー者に対して、泳力のレベルを厳しく限定したこともあり、リタイヤ者も例年に少なくなりました。(大会には障害者も出場していますが、問題はありませんでした)

10km競技については当初ダイバーとしての支援予定でしたが、泳者全員にスイムブイの着用を義務としたため、これまでのダイバーとしての支援は中止となり、その代わりにこれまでの活動の中で「リタイヤ船の状況を知っている」ということで、急遽リタイヤ者収容船5隻の無線担当(本部との連絡で各船のリーダー)に役割変更がありました。尚リタイヤ船の数も増えた為、これまで各種イベント等で慣れた方に依頼しました。

レース結果 
※DNFは当日レースでスタートし、FINISHしなかった方(途中リタイヤ)
2.5km OWスイム 前日登録 575名 FINISH 552名 DNF 8
2.5km フィンスイム 前日登録 84名 FINISH 82名  DNF 0名   
10km代替短縮2.5km OWスイム 前日登録 192 FINISH 171名  DNF 8

尚、10kmは距離短縮の為、日水連の日本選手権への資格付与は行わないが、OWSサーキットレースのポイント付与は行われるとのこと。

 海上側警備体制 10日 2.5km
ライフセーバー 27名(ボード)
PWRC 7艇(ガード専従PWC)
救助艇 1艇(救急救命士艇)
ダイバー4
他 海上本部船、監視艇、コース設定船、対外船舶警戒艇、審判艇など
救護所:1か所  医師:1名、看護師:1名、補助者数名(有資格者あり)
ボランティア総数:320名(8日、9日、10日の予定者、中止分を含む)

 ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました。

湘南オープンウォータースイミング
http://shonanows.jp/

第45回 鳥人間コンテスト2023 レスキューチーム参加報告

2023年7月28日(金)~30日(日)、今年も「JAPAN INTERNATIONAL BIRDMAN RALLY = 鳥人間コンテスト」のレスキューチームに参加してきました。

この日本テレビ系の人気企画は、例年、7月末頃に収録、テレビ放映が8月の末頃にされています。
今年は8月30日に日本テレビ系で放映されました。見逃した方は、ぜひTVerなどをチェックして見てください!

大会は琵琶湖の湖面を会場として、琵琶湖東岸の松原水泳場に高さ10mのプラットフォーム(飛行機の離陸台)を設営し、そこから人力飛行機が飛び出して、それぞれの飛行距離を競います。


今年も、動力を持たないグライダータイプの「滑空部門」と、

自転車のように人力で漕いでプロペラを回す「プロペラ部門」が行われました。

この企画のレスキュー部門の統括責任者は、JUDF前理事の山本武宏さんが務められていて、JUDFとしても年間事業計画に組み入れ、毎年数名のボランティアスタッフが協力しています。今年はJUDF指導員3名とその家族、東京海洋大学の学生さんの、合計10名のJUDF関係者が参加してきました。

レスキューチームは総勢70名の大所帯。当日は早朝のミーティングからスタートです。

レスキューチームの役割は、大きく分けて4つのパートに分かれていました。

レスキューボート、水上オートバイ、プラットフォーム下、桟橋のレスキューチーム本部の4つです。これらの持ち場を適当な時間で交代しながら活動を行いました。

レスキューボートにはボートキャプテンの他3名程度のダイバーが乗り込み、着水した機体のパイロットの救出、機体の回収などにあたります。
レスキューダイバーは、飛行機が着水したらパイロットの位置や状況を見極めてレスキューチューブを持って飛び込み、パイロットにチューブをかけて浮力を確保し、カメラボートに運び乗せます。

機体の回収は、機体から小型カメラやボイスレコーダーなどを回収したのち、機体本体を回収します。機体は可能であればボートに引き上げ、それが困難な場合にはそのままロープで牽引して、会場のハーバーまで搬送して参加チームに機体を引き渡します。これがかなり時間のかかる作業になります。

水上オートバイは、着水したパイロットのレスキューにあたるほか、水上に散らばった機体の破片などの回収にあたります。飛行機の機体は発泡ウレタンなどでできていますが、落水の衝撃などで大小さまざまな破片が湖面に漂います。これを間違っても「ゴミ」と言ってはいけません。「夢のかけら」というそうです(笑)

 

プラットフォーム下は、離陸後すぐに墜落してしまった飛行機や、プラットフォームから誤って転落したスタッフの救助などにあたります。

それほど仕事量は多くありませんが、真下から迫力のある飛行機の離陸を見ることができ、合間には琵琶湖でのスキンダイビングなども楽しめ、レスキューのやりがいとは別の意味で(?)楽しい持ち場でした。


プラットフォーム下のスキンダイビングで見られた
ブラックバス

ブルーギル よく見ると、産卵床を守っています。

産卵床の底を接写!! ブルーギルの卵

遊んでばかりいたわけではありません!
飛行機が飛んでいる間、次の飛行機は飛びませんので、待機時間がけっこうあるのです。

陸上レスキュー本部は、ダイバーとしては交代休憩の場でもありましたが、ボートや水上オートバイの燃料補給の手配や、ドリンク類・お弁当の手配など細かい作業がいろいろとあり、縁の下の力持ち的なパートでした。

今年の琵琶湖は、昨年のように大雨で濁っていることもなく水も澄んでいて、水温も30℃以上あり非常に快適に活動することができました。
好天に恵まれたこともあり、紫外線対策と熱中症対策が重要でした。

今年も無事に大きな事故もなく収録を終え、先日のテレビ放映でも大きな感動をお伝え出来たことと思います。


レスキューボランティアは裏方仕事ではありますが、競技にエントリーしている人たちの本当に熱い情熱に間近に触れ、テレビでは感じられない現場の熱気を肌で感じることができるのは本当に感動的な体験です。

また昨年も感じましたが、こうした企画はたくさんの人が協力して感動を共有する場であり、そういった点ではある種「お祭り」に似たとても面白いイベントでした。毎年たくさんのボタンティアの方々がこの企画を楽しみにし、参加している気持ちがよくわかりました。

参加したみなさん、お疲れさまでした!楽しかったですね!!

この企画は来年も継続して行われるものと思います。
興味のある方は、ぜひ来年度の年間予定をチェックしていただいてお問い合わせください♪